Monday, March 29, 2010

米映画②「あの日、欲望の大地で」/映画音楽

<Hymnes au beau ange,johnny weir>
Johnnyさんが私の中で眠っていた'げーじつ'魂を揺さぶり起こしてしまい、おかげでバンクーバー以降厄介な日々を過ごさせて頂いてます。。先日見た映画「あの日、欲望の大地で」<The Burning Plain>への讃歌もどうしても残しておきたくなりました。

 この映画、ラストで一気に盛り上がり、そして・・・来ましたー!(ニコニコ動画のコメントじゃないけど)。BRAVOです!!スタンディングです。
これはジョニー級じゃないでしょうか。メダルはとれないけど、別次元のパフォーマンスと言いましょうか。コンポーネントスコアはーーやはりジャッジの主観も大きく働きそうな、そんな映画だと思います。あ、でも早々<ジョニー、BRAVO賞>を差し上げてしまっては後が続かないので、部分的に、として<ラスト10分、ジョニー賞>です。気に入りました。

 ラストのあの感動をもう一度味わいたいと思って、映画関連サイトに投稿されているレビューを読みに行きました。もちろん素晴らしいレビューもいろいろ目にしましたが、はっきり言って「青い」感想も多かった。これは「おとな」の映画なんです、お子様には語れないと思います。シャーリーズ・セロンがキレイなのは当たり前!そこで私めが、感動冷めぬうちにここに「讃歌」を残さねばと思いたちました。「ジョニー讃歌」のきっかけ同様、突き動かされるまま、人知れずここに記しております。

 この映画にもアメリカのファミリー像を見ることができましたが、この映画に流れる暗い調子が現実感覚をあと押していると思います。米国内陸部の田舎町の閉塞感、乾燥感が醸し出されています。脚本・監督のアリアガは、「映像美に寄るよりも人間を大事に撮ることを重視した」と言っています。なるほど。でも実際、さりげなくも映像美ありで、この映画の完成度に如何に自信があるかが伺われます。(ちなみにこのおっさんぽい監督も歯に衣着せぬタイプかと察しました、それには理由がありますがまた別の機会に。)

 このラストに感動をもたらしたもの、・・・そのひとつは、まだ若い10代の新人女優(ジェニファー・ローレンス)の演技だと思います。スクリーンに出てきた瞬間「なんかやってくれる」と予感させる非情の表情。彼女をクール・ビューティーというのかどうかわかりませんが。
ん、クール・ビューティーと言えば、昔見た「暗殺の森」のドミニク・サンダ。雰囲気似てる~、この目つき!こういう目の坐ったお姉さまに睨まれるとゾクっとしちゃいますわね。
                         

 


新人ジェニファー・ロペス
  

暗殺の森
 この映画、時間軸を頻繁に変化させながらも、漂うは変りなく暗いムード。・・・いったいどう落とし前をつけるのか、と無意識ながら感じ始めていたところ、来たーっ、このラスト!(またニコニコ風)戦慄を覚える演技・表情。出ました、ジョニーAngelに続く鳥肌!この演技はもはやフィクションを超えていまつ・・・(2ちゃんねる風)。おそろしいゾクゾクの瞬間を共に体感させて頂きました(・・;)。おぞらく私は次にハートロッカーを見に行くことになるのでしょう。このプチ・トラウマを拭うために・・・、更に「カタルシス」を求めて。。

 話は飛びますが、この「カタルシス」という言葉、初めて使ってみました。以前、好きな映画を聞かれて五つくらい挙げたら、「Ethieはカタルシスをおす(押す?推す?)作風が好きですね」と言われました。その時はあまりピンとこず、理解できなかったけれど、今この言葉を思い出したので意味を確認してみると、この映画にしっくり、ピッタリきます。

カタルシス(Katharsis):
悲劇を見て涙を流したり恐怖を味わったりすることで心の中のしこりを浄化するという意味。アリストテレスは悲劇の目的をパトス(苦しみの感情)の浄化にあるとした。
精神分析用語としては抑圧されて無意識の中に留っていた精神的外傷によるしこりを言語・行為または常道として外部に表出させようとする精神療法の浄化法。
俗に音楽や文学、演劇などの連続性のある芸術作品において、あるポイントを境にそれまで準備され蓄積されてきた伏線や地道な表現が一気に快い感覚に昇華しだす状態や、またその快い感覚のことを正式用法の「抑圧からの解放」になぞらえてカタルシスと表現することも多い

 さても、この新人女優、やっぱりスゴかったみたいで、オーディションからスタッフが感涙させられたそうです。「奇跡の表情」だそうです。まったく納得です!もちろんシャーリーズ・セロンやキムベイシンガーもそれぞれに光っていましたが、この新人さん、この作品に計り知れない貢献をしていると思います。マイナーな配給会社だったこともあり、目立たない映画なのに、この子だけがヴェネチア国際映画祭で賞を(新人賞)をとったそうですよ。また、そういう少しマイナーな映画に<志願>するシャーリーズ・セロンもさすがですよね。

 そしてこのラストのクライマックスを感涙へと導いたもの、何といっても私が強調したいもの、それは「音楽」なんです。なんといいますか、感情の波、涙腺の波、感涙の波が押し寄せるように、畳みかけるように迫ってくるメロディーラインなのです。シンプルなんですが、感涙を誘うように<仕掛けられて>いるんです。この映画のTrailerの後半部分で聞けます。
Johnnyさんが演技で使った「Fallen Angel」の泣きの<琴線>メロディーもそうで、涙腺を全開させられそうになったのを憶えています。
そしてこの曲、私の例えはいまひとつかもしれませんが、Eaglesの「Hotel California」と同じ虚無感・乾燥感をメロディーの中に感じました。乾燥した空気の中、シャーリーズ・セロンが「この感情はどうしても止まらないのよ」と訴えかけてくるのです。

「 あの日、欲望の大地で」というこの邦語タイトルは、キャッチーで響きもよく、戦略的にイケてると思います。でも「母から子へ、宿命は時を超えて」「苦い涙は輝くほほえみに」などのキャッチフレーズは、大反対はしないけど、ちょっと。。。辛い過去や大きなトラウマという大テーマなのに、女性の部分にクローズアップさせすぎていて、普遍性が消えてしまい、安っぽさとアクのようなものが出てるように感じます。私も鳥肌は立たせたいのですが、この誇張感にはあぶら汗もかきそうです。かといって私もどんなキャッチフレーズがいいのかちょっと出てこないのですが。。無責任でした。

 「苦い涙は輝くほほえみに」はやはりちょっとお気楽かも。このラストを見て、これから元の鞘に戻って女性として母として幸せにやっていけるか、ということにまで考えが及ぶ人、そんなに多いのかしら?私の場合はその手前で思考が止まってしまいました。
彼の前で「私が私たちの両親を殺したのよ」と心のしこりを偶然にも告白でき、入院中の彼も幸運にも足を切断しなくて済んだ、という状況に転じたエンディング部分・・・疑い深い私もわざとらしさを感じることなく心に入ってきました。では深刻なトラウマが少しは癒されたか?彼女に決定的な瞬間を与えることができたか?!・・・そしてセロンが彼の病室へ走る・・・ここでスパッと映像が途切れ、クレジットと共にまたあの感情の波が押し寄せるエンディングテーマ曲が流れてきました。

 映画City of angelsの「Fallen Angel」をはじめ、このところのアメリカ映画の挿入音楽には素晴らしいものがあると思いませんか?そこで私、またまた調べてみました。実は作曲家はそれぞれドイツ、ポーランド出身者なんです。(←※後日調べではこれ間違い;soundtrack by Gabriel Yared及びNocturne from "The Lady Caliph" by Ennio Morricone:イタリア出身、の合体が「Fallen Angel」の実体でした)やはり叙情のヨーロッパ系、。でも頭脳流出!スケート界だけでなくもしかしたら音楽の未来も?それにしても天才かと思える人って世界にたくさんいるんですねー。いかにも子供みたいな発言ですが。私は何しろDebutanteなので。
ジョニーさんも天使でなければ天才。。か、宇宙人?。。。宇宙人と契約したロシア人とか(笑)。

 以上の流れにより、ラストシーンで私の涙はちょちょぎれ泣きから一気に嗚咽泣き(ウエッ、ヒックッ)に。号泣(グオー)に入りそうな勢いもあったのですが、クレジットも終わり、場内はもはや明るくなっており、ここで泣いていたのでは、「この人昔、女としてこういう辛い経験をしてトラウマがあるのかしら」と思われたらイヤだわ、とハタと気づき、気持ちを入れ替え、血走る眼を抑えておきました。
それにしても同じ列の二人組のおっさんら、初めからうるさかったけど、しまいには「外人さんは複雑やのぅ~」ってはっきり聞こえてくるしー。でも、許しましょう、このイノセントな発言ゆえ、私の感動もいっそう高まったのですから。

 大作、御苦労さま~。←自分に向けて。ジョニー讃歌以外でこうまでして讃歌を書くとはね。さぁスポーツクラブで健康的に汗をかいてこよう!
おめでとう、ジェニファー



あら、男装のサンダ

Friday, March 26, 2010

johnny;矛盾・皮肉と感動と。

<Hymnes au beau ange,johnny weir>
ジョニーが弟さんの学費を稼いであげた話は聞いていたけれど(→参照;ジョニーをフォローできず①)、お父さんの方はdisabledなんだそうです。
米国のTV番組、Tonight Show (with Jay Leno 3月22日放送)でのほかほかの情報です。

パパがdisabledで、ジョニーがスケートであれだけのtalentedぶりというのは、端的に言っていいなら人の人生のirony<皮肉>を感じました。しかも彼が従来の演技に満足できず、デカダンス的であったりワルなイメージの芸術に突き進んでいることにもcontradiction<矛盾>の印象があります(家族思いの優しい性格から考えると)。

両方の点でパパがお喜びでいらっしゃる、と私は考えたいです。

・・・何が言いたいのか、というと物事決め付けはいけないし、いけてもいない。
勝手な予測は裏切られることも多い、ということです。
そして裏切られた時に、<げーじつ>が生まれると思うのです。
人知を超える真実への畏怖と感動。。って少しオーバーでしょうか。
事実は小説より奇なり、でもあります。

   観念を覆された時、喜びを感じられる人は幸いである。
   その人は<げーじつ>を見るであろう。
 powered by Ethie

ちょうどジョニーのバンクーバーでの演技を思い起こしてそう思いました(もともとの私の趣向でもありますが)。ジョニーに乗り越えさせる「パワーか何か」が内在していたことを改めて知った思いです。

米国内の有望選手が招待される「Stars on Ice」にお呼びがかからず、はじかれてしまい、彼は人気は高まっているものの、業界からはますますBlack Sheep扱いされているようですね。
 (→エレニさんブログ"Comme tous les jours"で美しく纏まった詳細をご参照頂けます)
そこで彼は、「こんなに家族思いなのにそれでもFamily friendlyじゃないレッテルを張るのか」と発言するため、パパのことにも言い及んだように感じられました。いい意味での「仕込み」を感じました。
なんと言いましょうかこの御仁、腹が据わってます。。オリンピックのジャッジのことも何度も"advanced people"と言ってきたし。言いたいことは何度でも繰り返して言いますよ、きっと。


それにしても、ん?本番中誰か寝てる?スースー聞こえるのは隣に座ってるバークレー?どうしても集中できないんですけど。

それからちなみに、彼が若手スケーター達を結集し、米国北部のどこか田舎の方の州で4月にスケート・ショーを開催する、と別のメディアで伝えています。GAGAの「BAD ROMANCE」バージョンのお披露目を目論んでいるんでしょうか。「すごくエキサイティングなショーになるよ」と仰ってるそうです。なんかスゴイわ、この御仁。

Thursday, March 25, 2010

米映画①「私の中のあなた」の中にも天使が。

<Hymnes au beau Ange,Johnny weir>
先日神戸のパルシネマで「私の中のあなた:My Sister's Keeper」「あの日、欲望の大地で:the burning plain」の2作品をみてきました。最近ジョニーのファンになって以来、「米国のファミリー」像にも興味が出てきたところだったので、いいタイミングの鑑賞でした。両方良い作品なんだけど、でも私には「あの日~」の暗い調子の方に心が素直に反応、流した涙の量の比較でも「あの日~」の方が多かった。

まず、「私の中のあなた」
白血病を患う長女を中心に、家族全員がみな主人公?と感じさせる構成が新鮮でマジカルでした。各人へのフォーカスがボケていないのは何故?集まった俳優が良かったからではないかと素直に感じました。但し後半、次女が敢えて母親を訴えたその本当の理由が明らかになった時には、アメリカ的「出来すぎ感」がどうしても拭えませんでした。それも映画だからフィクションということで捉えていますが、米国でのベストセラー小説を映画化したものらしいです。こういうストーリーに感じ入る米国人ってメンタルがやっぱり違いますよね。
私はもともと現実味がないと心に入ってこない、というイマジネーション不足なタチなのです。が、新たな視点を得た感はあります。ちなみにこのイマジネーション不足は読書量の少なさからくるのか・・・このところほとんど読書してません。時間がないんです(でも今はブログの時間は作ってるけど)。

キャメロン・ディアスがキャスティングの核だと思われたので、もうちょっとお気楽な映画かと思いきや、いえいえ。途中医学用語や裁判用語が出てきて、英語聞く+翻訳読むの一挙両得は全然私にはムリでした。白血病が「leukemia」、「キーモ」が人工透析などの「chemotherapy」のことだとか分かったりでなかなか教育的です。
しかしそんなシリアスな状況であっても、やはり期待を裏切らず、演出はなかなかスタイリッシュなんです。


例・え・ば、
白血病の長女が同じキーモを受ける青年と仲良くなり、恋人となるのですが、この青年が素敵です(やっぱりそっちに目がいく)。Thomas Dekker という俳優。今回ステキなハゲっぷりで、おそらく今最もハゲをスタイリッシュに演じられる人ではないかと思われました。確か別の映画で見たことあるような気がするけど、さてどれだったか。
ヒット映画にチョイ役ながら存在感を見せつけたことがきっかけで一気に売れた男優さんも多いですものね。今思い出すのは、例えば、「テルマ&ルイーズ」でからんできたブラッド・ピット。少年の危うさと完璧に染め上げたストレートな銀髪が今なお新鮮!

ですから、トーマス君にもブレイクして頂き、妖しい魅力を振り撒く役を増やしていってほしいと思います。
映画の中ではまるで天使のような存在感です。ジョニーさんとどこか共通するオーラを持つ天使でした。

ちなみに映画の中のキャラクターの名前はTayler Ambroseとなっているけど、ちょっと気になって調べてみたらambroisie=ギリシャ神話のオリンポスの神々の食物で不老不死の霊薬なんです。映画の中では恋人より先に死んでしまうけど、彼が恋人に霊薬を与えたんですね、きっと。命名がちゃんと凝っててくれて満足です。

お互い白血病を抱えながらのファミレスでのデートシーンにはときめきました。
女の子のポップさと桃のような頬や唇、この青年のいさぎよさ
・・・今自分は失くしてしまったけど、思い出の中に生き続けているものを見た思いです。
ファミレスシーンならではのこういう味わいは、普遍的ですね。
わたしももっと若いころ、ファミレスデートしたことも。。でも本来このシチュエーションに必要なのは若さではなく、むしろ精神年齢、いや「魂」の年齢だとも感じさせられました。

Saturday, March 20, 2010

Johnnyをフォローしきれず②;ニコニコ動画

<Hymnes au beau Ange, Johnny Weir>ニコニコ画像がスゴイ(良い)というのは他の人のブログから知ってはいたけど、みんなのコメントや翻訳が入ることでこんなにinformativeに変身するとは驚きです。







ダーティーなお言葉のコメントの数々も、このジョニさんなら、自然に入ってくるじゃありませんか。ここにある意味、同志の「お友達」がいることで、感動を「昇華」させることができたものを、私はジョニーへの伝言ならぬ(古いけど)ジョニーへの讃歌を唄い、溢れ出る何かをただただアウトプットするのみでした。それでしかジョニーのポワゾンから逃れられないと思い込んでおりました。

これまでyoutubeとCNNなどのマスコミ系だけしか眼中になかったなんて、
Tant Pis!Quelle Stupide,cruele!今まで自分は何をしていたんだ、どこを見てたんだと、今は行き場のない<怒りと後悔>でフラフラです(重病)。

動画のコメント、ぜーんぶ同感。言い得て妙。ニコニコをリスペクトします(^^)/

世の中お手軽になりましたね。でもなーんとなくガッカリ感が・・自分の言葉で表現した讃歌<Hymes>もoriginaliteがまだまだだと知りました。
さすがここは俳句と短歌の国、Le JAPON! 惑わされし天使のコメントたちに惑わされ。。

冒頭から「けしからん尻だ」とは実にけしからん。わたしも早速動画にコメント投稿してみました。でも「宇宙人がうろちょろしてる」くらいのセンスがないとね~。NHKケータイおおぎり♪も難しいでしょう。
・・・更にもっとたくさんの素敵な讃歌に巡り合いたいです。

Friday, March 19, 2010

Johnnyを占う①/記者会見のこと

<Hymnes au beau Ange, Johnny Weir>
占い好きのミーハーな私はやっぱり1984年7月2日生まれのWeirさんをちょこっとだけ占ってみることにしました。

まずは<占星術>です。 ← 自分のホロスコープチャートが直ぐに作れます
太陽:かに座
月:しし座
火星:さそり座
金星:かに座
  
~太陽、月、火星までなんとうちのママとおんなじです。おまけに月と火星のスクエア・アスペクトも同じ。なにやら激しい感情が流れているようですよ。
johnnyさんの一部、かけらでもママさんに重ねて見ることができ、私ってとっても幸せ者!
出生時間がわからないのでアセンダント(上昇宮)をいろいろ想像して楽しみます。
良くしゃべるし、スレンダーな彼は双子宮?エキセントリックさで水がめ宮?いずれかと踏んでいます。ちなみにうちのママさんの上昇宮は天秤宮ですが(特にべっぴんさんでもありませんが)、かなり日和見主義者なので、Johnnyさんとは違うと思います。

もちろんママさんもjohnnyさんのファンとなり、わたしのパソコンでyoutubeの御姿を時々見たがります。でもママさんは「ホット・ピンク」のコスチュームのSP演技見ても「別にtoo gayに見えない、ステキだわ」といいます。星の並びが近いとどこか感覚が近いのかも。私はtoo gayが先に来たんだけど(今はもう見慣れた)。「それはジョニちゃんのキャラクターよ、スタイルよ」・・・(^^;)もう、"ちゃん"づけのタメぐちです。私はまだその境地に到達していないのでやめときます。羨ましい。ママに負けてる気がする!
そして、Johnnyさんのキャリアを案じてこう言います「オリンピックで頬にペイントしたり、kissを投げたり、薔薇の冠かぶったり、周りがもちょっと押さえたらいいものを。まだ若いんだから、自信に任せてやってしまうのよ。オリンピックを舐めてると思われちゃうわよ、敵に回すなんて大した根性だわ」と。

でもまあ、彼の考え抜いた戦略の末のことだと私は思います。
実際、最近のインタビューで語ったこと;「米国内で第3位だったから、同じ内容をしたのではオリンピックでそれ以上を獲得できないと思った。オリンピック3位を目指すための演技をするつもりはなかった」「もしソチ・オリンピックを目指すことになれば、更に練り直すつもりだ」
アグレッシブですね、彼は。

ジョニー愛に萌える私に、知人が贈ってくれた言葉です:
              ジャンコクトー曰く「美は全てを征する」

コクトー先生に準じ、「自分の信じる美を100%出しつくす作戦」に賭けたのかもしれません。げーじつ家です。確かに「Fallen Angel」は技をひけらかすアレンジではなく、シンプルなものだったらしいし。
  (→参照:「バンクーバー「Fallen Angel」演技との勝手な対話① 」)
だからコンポーネントに思いを込め、よって、「I love you, I hate you」でも奇抜なKISSアレンジにしたのでしょうか。でもオリンピック以外の終わり方(最後の色香を振りまくFlairを効かせたアレンジ)の方が本来インパクトがあるような気もするけど。
独りよがりなangelではなく。でも少し独りよがりに見えたけど。
初めて見たら「引く」人はきっと多いと思います、私みたいに
  (→参照:「Rock the tassel! Johnny weirから始まる2010年)

私が彼に興味を持ったポイントは、やはりそこなのだと思います。
彼はスケート界のいわゆるエリートさん。たとえ3位までの表彰台に入っても入らなくても、エリートさんに変わりはないはず。でもリスクを負ってでも彼は果敢に彼の好きなこと、信じることに挑戦した。高橋君のクワッドジャンプ挑戦じゃないけど、それも<BRAVO!>じゃないですか!

しかしこれまでも自分が「black Sheep」扱いされてきた云々、歯に衣着せず言ってきたらしく、彼はいつも"out spoken, talented guy”と称されていますね。そうか彼の大いなる挑戦は今回が初めてではないんですね。もしかしたら時代の流れに対して「スレスレ」のアクションをとってきたのかな。「危なげ」だけどこうして残っているのだからかしこい人なんでしょうね。さすが、フィギュアー・スケートだけにバランス感覚に長けてるのかも。彼の成長ぶりをこれまでもずっと見守っていたかったな。。

そしてOlympic後は、オーディエンス・パワーを見方につけて、待ってましたとばかりにカンファレンスで堂々の記者会見を開いてますね。それにしても氷上のイメージとは違い、良くしゃべること。それと、わざとらしく首に巻いたフェイクの毛皮。またまた動物保護団体を意識(挑発)してる?
会見の最後は、男らしさとか女らしさとかこだわる考えは「もう古い」。その人の信条こそに人間の価値がある、と締めました。



この会見風景の途中に挿入されるジョニさんの画像のチョイスは、完全に悪意的だと思いませんか?なんでこんなミスショットばかりなんですか?マスコミが意地悪なのは世界中どこでも同じ?彼は苛められてる、というか試されてますね。しかし今の彼はへこんでなどいないでしょう。

ところで、この記者会見について、私を開眼させる記事を書いている米国のブロガーを見つけました。
http://slynnro.blogspot.com/2010/02/rock-tassel.html
特にジョニファン歴があるブロがーではないようですが、彼のことを良く讃え、この会見の締めくくりの部分について、ゲイのことだけでなく、女性についても言及しているよ、ということなのです。
"Under the banner of “gender equality,” culture and media have long been feminizing boys and masculinizing girls.. .Girls are told they can and should do everything boys do — and do it even better."
~~略~~
You see, ladies, by keeping you barefoot and pregnant, manly men of the world are just trying to lessen your burden

私も日本でもそうだなーと常々考えていたのですが、女性の負担が大きいのだとはっきり言ってて気持ち良いです。モラル的に米国はもうちょっと進んでるかと私は思っていたんですが、女性らしさ=家庭的という締め付けは根強いのだと、感じたのでした。

米国は国家戦略的に考えて、男は男らしくマッスルに、女は女らしく家庭的に、とする肖像を推奨軸にでもしないと、統制がとれないとか生産力が弱まるとかいろいろあるんでしょうけど。それは共和党が掲げているのだろう、と推測しております。
でもフェミニズムのことは実はあまりよく知らないので、この辺にして。

Wednesday, March 17, 2010

Johnnyをフォローしきれず①

今日、ジョニファンでもない友人と昼食をとり、ジョニさんについて話をしてたら、「ジョニさんが弟の大学の学費を稼いであげてたんだって。ウィキペディアに出てたよ」って教えてくれました。
いたく感動してしまって、涙がちょろーんと出てしまい、それを見たジョニファンでも何でもないその友人ももらい泣きしました。ジョニ波がその人にも伝播したようです。さすがにジョニ波は強烈です。レストランで二人の眼は異様な血走りを呈しておりました。

あー私ってウィキペディアさえチェックせず、まことに「勝手」な讃歌を書きたい放題なんだわ、ウィキペディアにはジョニさんの得意なワザ(スケート技術)もちゃんといろいろ書かれてあったし、知らないことだらけ。。

だいたいにおいて、ジョニさんは急速にセレブ化しているようで、メディアによく取り上げられており、自力ではもうフォローしきれません。/SundanceChannelのHPももっと見たいのに。

今からジョニ萌えに入るということが非常にタフであり、いばらの道であることを思い知りました。

Tuesday, March 16, 2010

Angel's Butt

<Hymnes au beau Ange, Johnny Weir>
今日もまたおしりネタから入ります。
ジョニさんのおしりやっぱりステキです。引き締まってて、シリコン疑惑などありえませんでした。
ごめんなさい、すみません。
ほんの1mmでも疑いののろしを上げてしまった以上、なんらかの落とし前をつけるのが筋かもしれません。
ですのでもしよろしければ、次回もおしりネタのyoutubeとさせていただくかも。

しかしなかなか画像はエゲツナく表示されていますね、まるでアダルトコンテンツみたい(不安)
Johnny Weir has a "heart" on his butt


時々、Googleアラートからジョニネタの載っているHPやブログ、映像などをキャッチしています。
↑このおしりネタもそう。
ファンクラブよりnewsが早いから(と思う)。
検索キーワードを登録しておくだけでメールで届けてくれます。
でもどうせなら日本国内だけでなく、2,3カ国分をカバーしてくれたらいいのにって思うけど。

わたしももしかしたらアラート記事に選ばれないかしら、と勝手にドキドキしてたんだけど
やっぱり読者数がものを言うのでしょうか、まったく相手にされていません。

あっ、でもやっぱりファンクラブにもっとコンタクトして読者を増やしっこしてみようかな、やる気あり?

Saturday, March 13, 2010

JohnnyWeir~J.Davidsonの女性ホルモンについて

<Hymnes au beau Ange, Johnny Weir>
なんどもしつこいようですが、Johnnyさんのヒップライン。。。
女性か、天使か、と見まごう美しさです。(※美しい形だと感じてるだけでもちろん深い意味はありません)
「女性ホルモンを注入してるのでは」という声を聞きましたが、それだと胸も出てくるだろうし。だいいち、Johnnyさんは男らしいと思います。
それか、おしりにシリコンいれることもありか・・
でも、むかしタモリさんだって「若いころ自分のお尻はプリッとしてて良く褒められた」と言ってたしね。ヒップに注目しすぎてもあまり成果(何の?)は上がりませんよね。

と・こ・ろ・で、
20代のころ見た「クライング・ゲーム」という映画。女性ホルモンを打って女装役になりきったと言われるJaye Davidsonという男優がいたのを久しぶりに思い出したわ。
今見かえしても惚れなおすわー。アンニュイ感ありますわね~。
胸も出てたし体型は完全に女だったように記憶しています。げーじつ家だわ~身を賭して役作りするなんて・・・・。(でも、今調べてみたら彼はもともとバイセクシャルなんだそうですね)
中学のころの私にも、夢中になったお姉さま(女子高だったもので)の存在があったことも思い出しましたわ。「男の色香を時々放つ女」が好みなのではなく、「女だけど、まるで男が女っぽくしている」風な解釈のなりたつヒトに、ときめいたの。だから「TAKARAZUKA」ファンになったことはないのよ。この違いがわかるかしら?


このところ、わたしJohnnyさんに日々毒され、ちょっと日常感覚が変わってきました。いい影響だけ受けたいものです。。インタビューなど見たり聴いたりで、それは自然に英語の勉強につながってくれてるかもしれないけど。


だけど、今までちゃんと書いたこともないし、文章まったく下手なくせに、書くことが一番の楽しみになっている今の自分。こんなことしてたんではあまりに時間がもったいない。私は<誰かの、何かの奴隷>なんかになりたくないのに。


 

Johnny「Fallen Angel」との勝手な対話③;のけぞり

<Hymes au beau Ange, Johnny Weir>
Weir様、
あなたほどのけぞりのフィニッシュが似合う方は他にいらっしゃいません。




でも「歯が。ちょっと残念ね」と知人がソッと教えてくれました。
おかげでほんものの天使ではないことがわかり、ちょっと安心しました。

Thursday, March 11, 2010

バンクーバー「Fallen Angel」との勝手な対話②;鶴

<Hymnes au beau ange, Johnny Weir>
まだまだDebutanteの私にはちゃんと夢に出てきてくれそうもないjohhnyさんですが、今朝起きがけのまどろみのα波時に、うっすら彼のヒップラインが現れ、その時ひとつのヒントがありました。

バンクーバーFP"Fallen Angel"のjohhnyさんは、奇抜な天使でもあったけど、野性動物の美にたとえるとスワンよりは「鶴」<クレイン>だったと思うのです。




アシンメトリーなスタイリングの漆黒ヘア。
コスチュームの上半身は白、下は黒。豊かな腰つき、突き出でて。延びたる黒足、いたいけな哀愁の足つき。(短歌にならず)



ジョニーさんの映像はyoutubeでいくらでもお確かめ頂けると思います。ブログ自体debutanteの私は、写真の借用のしかたもよーわからんので、「無料らしく」唱える画像サイトからひっぱってきました。



2006年時、スワン演技のジョニーさん。コスチュームはこの時のが一番最高の出来だった、と母国でのどこかのインタビューに答えていました。げーじつ色満開です。



それでもバンクーバーのJohnnyさんは、SP「I love you, I hate you」とFP「Fallen Angel」の2つの組み合わせによる相乗効果で、彼自身の思い入れがより伝わったのではないでしょうか。

新たな方向性・可能性をオーディエンスに投げかけてくれました。

Originaliteがあります。ゾクゾク感満開です。

こちらスワンは芸術得点高いですが、クラシックな正統派の<域内>と感じます。
私はjohnnyDebutanteで、昔の彼をあまり知らないけれど、とりあえず私は今の彼と波長があう。
4年後のソチオリンピックでの新境地のご披露を楽しみにしています。おからだのメンテが課題ですね。


Wednesday, March 10, 2010

かわいいフランス語を話すJohnny

<Hymnes au beau ange, Johnny Weir Ⅲ>
Johnny Weir parle francais mignone!
氷上のWeirはいつもロシア語でコーチと話をしているようですが、彼はフランス語もできちゃうんですね~、へ~ぇ。かなり以前のフランスでのインタビュー映像ですが、ずいぶんとmignoneだこと!
もともと欧州系の香りが漂っているのですごく良い。

ブライアン・ジュベールのことをil(彼)ではなくelle(彼女)と呼んでいるけど、Weirの場合は「敢えて」間違えてる可能性がありそうな。どこまでも「仕込み」好きな気がして・・・!
heureuse(幸せ)も然り。heureuse× → heureux○

彼のチャレンジ精神、私にも励みになりますわ(^^)
あり得なくても、「彼に路上で会ったらフランス語で道を尋ねてみよう」を目標に!


Johnny Weir French Interview★★★★★

Tuesday, March 9, 2010

バンクーバー「Fallen Angel」との勝手な対話①

<Hymne au ange, Johnny Weir>
2月、初めてフリープログラムを見たときの新鮮な感動を書こうと思ったけど、やっぱりムリ。映像が必要。
そこで、おかげ様、米国のジョニーのファンクラブのサイトから入手できた!オリンピック映像はYoutubeでは利権関係でリジェクトになるけど、探せばどこかにあるものなんですね。

フリープログラム・・・ショートプログラムから打って変わって、コスチュームはシンプルでエレガントに。一見してエンジェルか白鳥あたりがテーマであることが見て取れる。このコスチュームのWeirは、SPのときより落ち着いて見ることができる。こっちも演技の鑑賞に集中できるというものです。先々日のWeirは、どしろうとの私には刺激が強すぎた。

「この間のオネエオーラを振りまく人が出てきたよ」声掛けしてうちのママと一緒に鑑賞。氷上へと勇み出た彼は今度もまた左腕を力強く縦にストレッチして気合を入れた。この力強さはオネエのしぐさらしからぬ。。この間のキスポーズはちょっとした演出?悪ふざけ(オリンピックという大舞台なのに)?

・・・はじまる。この天使な表情。天国を思わせるコーラスが氷上に響く。滑らかな肩のライン。そして、今日も魅せてくれるウェストとおしりのライン。女性でもマネのできないフェミニンで繊細な手の運び。
彼の演技の素晴らしさは開始後ほんの数秒で予感できた。

早くもすでに私の感情はいっぱいいっぱいに。おそらく頬は紅潮し、鳥肌寸前のはず。隣にいるママに悟られまいとして画面しか見ないわたし。わたしの右脳がそろそろヤバイよというサインを送りつけている。左脳も右脳をジャッジして、仕方ない、遠慮なく至高のかなたへ、さあどうぞと。。(彼自身による後のインタビューで、これが「皆で一緒にでかける旅」、同じ時を過ごすことを意味しているのだと知る)

思い出した。米国にスゴい選手がいるという話題を数年前に聞いたことがあった!4年前のトリノ五輪のときは、でも、私は北アフリカのとある国でボランティアをしていて、全然見れなかったんだ。そう、彼のことだったのかも。

しなやかでスローな動きの中に、時折見せる素早い振りにあざやかなlivelyさがあり、それが余計ノーブルさを高めているような。このプログラムの繊細さは、ジャンプに力を込めただけでさえblatantに見えさせる。。というかしなやかな動きとジャンプの時の力の込もった男らしさとのギャップに、なんというか匂い立つような<妖しさ>を感じてしまいました、きゃーっ。
NBCの解説者は「さあジャンプ、HIghtがある」って飛ぶ瞬間前から口にでちゃって、讃えまくっている。興奮状態も露わ。(※しかし実際は、3アクセルなど、US Championshipの方がよいできだったように感じたのですが・・)

~流れる曲がまた、スバラシい。こんなに展開の美しくも激しいドラマティックな曲あったんだ(※二曲合体させたものであると後日知りました)。解説者が教えてくれる~テーマ曲は映画「City of Angels」より「Fallen Angel」・・・はっ、さっきから天使の矢が何本も打ち込まれてるっていうわけですね。どうりで胸が苦しい。。それにしてもその映画、「Nicolas Cageが天使??んーっ」っていう批評を聞いていたため、自然にマイ・リストからはじいてたけど。でも絶対見たくなるだろうなー。

この演技、これって全て、仕込まれているーーいい意味でヤリすぎよー。too Gay はショート。フリーはtoo Angelということか!彼は氷上の天使。私は絵にかいたような乗せられオーディエンスです、はい。この観客を惑わすトータル・コーディネート、一体だれが発明したんだ、と気になったら、解説者が「それはジョニーです」と言うがごとく解説してくれた;トリノ五輪以降の、彼のある意味「堕ちた」日々をこの曲になぞらえたそうです。それは日本の高橋選手の「道」の選曲の仕方と重なって、日本人の私にとってはまさに奇跡の仕掛けコーディネート戦術です!

あぁ、泣きのメロディーが流れてくる・・・「泣き」を利用しないで~!こっちはもうヤラレっぱなしなんだから。ヘナヘナ~。でもWeirの背筋ののびやかな後ろ姿が、魅せ魅せヒップラインが、空に伸びる指先が、益々私たちの心を揺さぶる。揺さぶると言えば、Rock the tassel!乗せられEthie(私)はうっすら涙、もう来てます。。この美しい青年は一体これからどんな人生を送るのでしょうか。日本の歌舞伎のおやまと同じ。人生経験を重ね、人間の心のヒダのひとつひとつを体験してきた熟女のおばちゃま方は、大好きなはず。(うちのママさんもジョニさんのファンになりました)

それにしても彼の動きは<完全に>音楽とシンクロしています。寸分たがわず。スケートのエッジの音かと思ったら音楽の、ドラムをフェザーで叩いたような(・・?)シュッとした音が、エッジストップした時、同時に聞こえてまるで効果音のようです。彼は完全に音楽に溶け込み、一体化しています。あ、ちょっとつまずいたみたいだけど、次のフリの静止の時上手にカバー出来てるように、私には見えます。ごまかし方にも「美」が必要ですわね~(※しかしガリーナ監督はカンカンに怒っていた)。

先日のショートプログラムもやっぱり素晴らしかった、でもtoo Gayショックのあまり、実はあまり覚えていない。でもフリープログラムはこの通り大丈夫。味わっています。2010年、Weirとの初めての出会いを覚えていない、「Ilove you ~」も{Falling~」も両方、と言ったのではあまりにマヌケな話ですもん。

おーっ、音楽は落雷の音が鳴り響きだしました。ここからがまた新たな見せ場となるのでしょう!天使の矢が刺さったままの私のハートに、落雷音でさらにまた矢が飛んできました。激しくも悩ましいステップが始まり、思わずこっちも呼吸するのを忘れてる。酸欠で陶酔効果が高まるのかもしれません(笑)彼のステップ素晴らしい。それにしても見せ場が最後というのは選手が疲れてくるので酷だけど、そのサドマゾ的なしくみによって私たちは演技者の奥に控える真の姿を垣間見ることができるのかもしれません。

そして・・・!ラストの時を迎え、回転しています。彼の得意技でしょうか、早く、低く回っています。音楽とちょうどいい具合にシンクロし、例ののけぞりのポーズでフィニッシュです。完璧から0.1秒くらい遅れて却って感動的です。
NBCの解説者がわーわーと、やったー!と叫び、感激を抑えきれないWeirの様子をドラマティックに盛り上げます。さすがに米国のアナウンサーは盛り上げ上手です、やりますね!ジョニーは両手に顔をうずめることしばし。そして胸に十字を切り、こぶしでまず自身の胸を、そして氷を強くこづいて"Did IT!"です。それは力強く男らしい喜びの瞬間!。顔を上げて立ち上がると、・・・でも泣いてはいないようです、実に清々しく幸せそうな表情。大観衆を前のした今の場合、感情のコントロールが上手になったこともあるでしょうが、感情は後から来るものでしょうか。私には彼のアグレッシブな一面が感じられました。米国人らしいというのでしょうか--誰よりも"Did IT”を露わにしているのに。日本人なら露わにした分、ちょちょ切れ泣きしそうな気がするんですけど。。(←※しかし後日何かのトークショーで「感激して泣いてしまったよー」、と彼は語っています。キスクラへ進む直前か?フィニッシュの時を意味しているのではない、と思う)。人前で演技をしたことがない私にはわかりませんが、ちょっとジョニさんの気持ちについて行けてないEthieはまだまだこれからです。

NBC解説が続きます。彼はほとんどスケートをやめようとしてたらしい。続ける決心をしたらそこからは全てをスケートに注ぎ込むことにしたんですって・・・にわかファンの私には、これまでWeirの歩んできた様々な苦悩そして華麗な変遷まで知る由もないのですが、解説者お二人さんは、まちがいなく今回のジョニーの演技がこれまでで最高だと、吠えまくりながら支持しています。でも、結果がアンダースコアだとわかると「でもこのプログラム、演技がかなりシンプルじゃないかとみんな口にしてたんですよ(心配してた)」とのこと。。<いったいどっちよ!>それにしてもプログラム自体(コンポーネント?)にもっと得点をあげてもよさそうなものなのに、っていう解説者の意見には、見た人全員同感ですよね。

Sunday, March 7, 2010

’Rock the Tassel!' バンクーバー「I love you, I hate you」鑑賞会

<Hymne au beau ange, Johnny Weir>

氷上のジョニーウィアを初めて見た時の忘れようのない衝撃の記憶。彼の存在を今回のオリンピックで初めて知り、この感動の出会いを無駄にしたくないとの思いがやがて確信へと変わり、まずは新たに2010年用ブログを立ててみました。ジョニーの演技の芸術性は、果たしてどのような形容詞を以って表現すべきなのか!・・・模索の日々が続きそうです!フィギュアスケートの演技に魅せられたのは初めて。だからDebutanteとして、瞬間瞬間の新鮮な感動を忘れないよう、備忘録として書き出していきます。
**日々毒されていく自分の姿を、自分で見振り返って見てみたいのです。

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2010年 バンクーバー・オリンピックは自分史上最もよく見たと思う。思い返せば、今回モーグルあたりから自分の興味が高まっていましたが、よぉし今年は見るぞと気合を入れて、というより、資格試験の勉強から逃れるには、実によい気分転換の口実だわ、と自覚しつつTVをつけていたことtous les jours。

何気に見ていた男子フィギュアスケートには実に驚かされた。ショートプログラムで出てきたジョニー・ウィアの姿には目が飛び出るくらいびっくり。瞬時に前のめり。

なんか怪しそうな後ろ姿は一体?
まずは後ろ姿のヒップラインが目に入り、、、っん?女性?そして瞬きして見入ること1秒にも満たず。
なんたるコスチューム!黒にピンク!(ホットピンクらしい)おまけにフサフサくっつけて。その人は涼しい顔して胸を<ふくらみのない胸を>突き出しカメラの前をスーっと横切って行きます。

えっこれって、今見てるのって、オリンピックのはず??!
はは~ん、とうとうオリンピックに新風を吹き込む輩の登場か。それにしても、それにしてもです。米国の代表選手なんでしょう?あ~っ!確かさっきは頬にハートのペイントがあったような。あ、でも今は消してきたのね。

え、え、えっ、ええ~?と私の頭の中では自問しつつ、脳の視覚野とどこかの分野同士が迷走しあいつつ、氷上のジョニーは決意の面持ち。左腕を力強く縦にストレッチし(いつもやってるみたいですね)、それからあのスタートポーズのしなつくりに入っていきます。

また選曲がきわどいじゃないですか「I love you, I hate you」・・・いいんですかっ、こんなの選んじゃって(なぜかこっちが赤面)。このトータルコーディネートはtoo gayですよね。(extremeとかexagerate,over the topだとかよくアナウンサーが言っています)

このショートプログラムを見たときは、見た目のショックが大きかったのと、同時にリアルゲイかどうか猜疑心がさきに来て、実は鑑賞したときのことがよく思い出せない。。。軽いめの記憶喪失か。(ちなみにビデオも撮ってなかった)もしかしたら審査員もそう?茫然自失して、演技の採点つけられなくなったとしたら(笑)低いランクになっちゃいますかねぇ?とにかくスムーズで美しくクリアした演技だったのに、ランクが上がらなかった。まだ私はこの時、「ちょっとやりすぎ」「確信犯的輩」のような印象がありました。 最後のところも正直引いたというか鳥肌というか--ハ~っ、やっぱりそうきたか、でもキッチリやったということね、満足げなあの最後のキッス、という具合に混乱しておりました。

2日後のフリープログラムでもまだ猜疑心のようなものがあったけど、コスチューム見てノーマルになってたから、こちらとしてもなんとなく落ち着きました。このあいだのやりすぎで作戦を変えたのかなと思いつつ(急に変更できるわけもないのに:笑)、彼の演技を鑑賞することに集中できました・・・(continue)


Johnny Weir

Lau | MySpace動画


更に鮮明な画像を求める場合は、米国のJohnnyWeirファンクラブにアクセス↓
http://johnnyweirmessageboard.yuku.com/topic/498

こちらは同じプログラムのUS Championship SP 2010
~ラストの色香ふるまうFlairは一見の価値あり!無敵のフレアー!
ジョニーはきっとラストのフレアをキッスにするかこっちにするか迷ったはず。驚きの連続でWeir too gay!