Sunday, November 14, 2010

ファン・ジニ→ファン・ジョニ?

<Hymnes au bel ange, johnny weir>

韓流ドラマの「ファン・ジニ」って眺めてると「ファン・ジョニ」に見えてきたんですが、これはただの偶然ではなさそうなのです。

これで再々放送(民放)くらいでしょうか、ファン・ジニ(Hwang Jin Yi)。この度毎日のように録画に録り録り、激しくフォローしておりましたところ、ついについに最終回となり、完結致しました。

全篇を通じて何が面白いかって言うと、美しくも賢いナンバーワン・キーセン、チニ(ファン・ジニ)が饗宴の場で堂々「やらかす」たび、周囲が唖然とした表情を見せるところです。その困惑の表情の数々・・・巧い!。わたしもひえーっとビビりながら、一緒にそういう表情してみたいワ。
そう、私もドギモを抜かれたい、ジョニのプログラムを見たときのように!それぞれワン・テーク撮りでいったのでしょうか?

そして、一休さん顔負けの禅問答もスゴイ。とんちも効きすぎるくらい効くと、それも風流として感心させられるもの。絶体絶命の時にも「あーいえば、こー言う」で切り抜けちゃうんですわ。



さて、とりわけ感動の最終回。そう、最終回に全ての答えがありました。
そしてそれは気がつけば、ジョニのプログラムとかなりオーバーラップしていたのです。

次代ヘンス(踊りの最高峰)を決定する、競い合いの最終決戦の場において;


最高の舞と見なされる「鶴の舞」の披露を期待されていたのに、ボサボサの格好でやってきたチニ。
「何たる無礼な」と誰もが思えば、
「最高の舞人には、最高の衣装は必要ありません。必要なのは最高の舞です」と返す。
「ではおまえは己が最高の舞人だと言いたいのか!」
「いいえ、最高の舞は見るものと心を一つにした時に出来上がります。
私は私の全てを舞台にぶつけるのみでございます
←これは!ジョニの発言「皆で一緒に旅する=Falling Angel」。それにあの時、ジョニさんはまぎれもなく鶴のようでした~~

「では、舞譜はどこだ、楽譜は?」「それもございません」
「・・・ジョ楽の格式と伝統をないがしろにして済むとおもっておるのか、この者を罰せよ!。。。ふむ、あるいはよかろう、それで皆を感動させることができるというのだなっ。競い合いに負ければ、おまえは響坊から追い出され、二度と戻れず娼妓となりみじめな人生を送ることになろうが良いのだな、では始めよ」
←人生を賭けたかのように、勝負に出たジョニ!を思い出させる

そこで披露した舞は全くの新しい舞!伝統的な宮廷舞とは異質の庶民的リズム、軽やかなステップが見る者のドギモをぬいた。ハートを打ち抜いた。舞を始めるや否や、そこにいた全ての人が悉く魅せられてしまうのだった。。
演奏者たちは、手を止めていられず、命令も顧みず、思わず舞に合わせて伴奏を入れてしまう。
最後は敵味方なく惜しみない拍手~。でも結局、競い合い自体には負けるのでした。
そして芸術の人生哲学を極めていくのです。
←ジョニのプログラムも始まるや直ぐに、その素晴らしさに気付かされたよね。異質で次元の違うパフォーマンスでした。そして誰よりもたくさんの拍手喝さいを受けました。
でもランクが上がらず、メダルに届かなかった。

この強さはどこから来たか、どこで彼女は確信を得たのか:
何者かわからぬが、人知れず偉い老学者が競い合いの日を控え、彼女を数日間導いていたのでした。

先生:「芸を極めるものは、何千回も苦しみや悲しみから這い上がらねばならない
チニ:「はい、己を死の淵に追いやってまで人々に幸せをもたらせなければならないと心得ます」
チニ:「先生が私にお見せ頂いた、この華茶(水を注ぐと開花する中国茶?)が教えてくれました。しおれた花が水を吸い、また花開くように、わたしはこれからも初心を忘れずまた花を開かせて参ります、云々」
←ジョニのバンクーバー復活劇も這い上がるために相当キツかったのか!
今季、ジョニのいないGPシリーズは物足りないです。コンペティションに戻ってきてください。きっと戻って来てくれるでしょう?!

もう一点、オーバーラップさせたいのですが。
キーセンが煌びやかに着飾るのが、まるでジョニ・ファッションのようです!どんどん着飾って極めていってください。そしてフィギュアースケートの芸術を高めてくださいませよ~、ぷしよ~
そしてあの左右非対称のキーセン・ヘアスタイルはガガのプログラムに通じるものがあります。

***********
前回放映時には、いまひとつチニの心情についていけなかったのですが、2巡目というのはあら不思議。マジックでも掛けられたかのよう、最終回には胸に押し寄せるものがありました。ジョニの演技同様、おおいに泣かせて頂きました、スミダ。ハムニダ。

しかし、あーなんたるちーや、最終回まで手違いで録画を消してしまいました。まるでチニの「鶴の舞」や「新次元の舞」のように、これでは私の手には何の舞譜も残っておりません。(よって上記の実況説明は正確ではありません)

韓国ではドラマは同じ時間に連日連チャンで放送するというから、頭が徐々に洗脳されていきそう。ドラマチック症候群になっちゃいますよね。