フランス語クラスで、いつも<クワ・ド・ヌフ>("Quoi de neuf (What's new)?")の発表の場があります。
今年2月、バンクーバー・オリンピックのジョニーの演技について発表した時の模様を再現実況してみました。カミングアウトみたいで、ドキドキでした(笑)。
Ethie:J’ai vu les patinage artistique programmes d'Olympic match sur la tèlé. Je me suis etonnée de trouver un partineur la. C'est....(TVでオリンピックのフィギュアースケートを見ていて、私はある選手に驚いた、それは・・・)
と、言い始めるや、フランス人先生が遮るようにいきなり私の話に横入りした。
Prof a dit:”Brian Joubert n'est pas tout artistique !"(un peu violemment) (ブライアン・ジュベールは全然芸術的じゃないよぉ!(少し興奮気味に))
そして先生はひとしきりジュベールのことを話されたようだった、よく聞いてなかったけど。
Ethie: Non, non.C'est pas Français. Un Americain, Johnny Weir, le representant l'Etas Unis. Il a patine mieux. Il etait vraiment feminin.(いいえー、フランス人じゃなくアメリカ代表ジョニー・ウィアのことですよ。彼は上手に滑るし、本当に女性らしかった)
Prof a dit: "Eh...Il a eu les couleurs sur ses joues? Il a ressemblè à la femme","Il m'a beaucoup plu, ne ce pas?(あーあのほっぺたにペイントしてたヤツか?女性っぽかったね。彼をとっても気に入った、そういうことでしょう?)
その時まわりに「えー気持ち悪いぃ」的な否定的驚きの声が起こる。~このクラスにはフランス語上級の年配の方々もいらっしゃる。この際、ヘタなフランス語の上に、エキセントリックな発言は控えようと思い、;
Ethie: Non, just il m'ai etonne.(いいえー、私はただ驚いただけです)
とっさにEthieは、私の心(ジョニー、ステキ♡)を言いあてられたかのようで恥ずかしくもあったんです。実は先生が示してくださった「とっても気に入った」は、文脈上、つまり「とってもよかった」という軽い意味になるので、このフレーズを入れるのが自然な流れ。。でも「女装風の選手に夢中である」ことを悟られたくなかった。だからとりあえず拒否。
だけどその代わり何か言わないと・・・、
Ethie: Mais, il etait vraiment elegant donc a mon avis, les femme doivent bouger comme lui, parce qu'il est plu feminin que les femme. J'ai regrete de ne pas l'avoior en registre(でも彼は本当に華麗だったので、わたしが思うに女性は彼のような所作をすべきだと思います、なぜなら彼は女性よりも女性らしいから。今回ビデオにとってなくて残念です)
発表の下準備をしてなかったこともあって、表現のなんたる超率直さ!(^^;)。結局「ジョニーのこと気に入って、夢中なの♡」って皆にバレちゃってます。すると周囲は更に一斉に引くことに!(^^;)。そして根気強く先生はまた聞いてくる;
prof a dit: "Donc, il vous plait beaucoup"(だから、彼はとてもよかった、ってことですね)
Ethie:"Mais,non"(ちがいますって)
それでも駄々っ子のように頑なに拒否るEthie。 今でこそ、こういうシチュエーションでこそ「国際的」なセンスを磨かねばならないことを理解します。でもとっさの時って、ふる~い日本人感覚になっちゃうみたい!まるで硬派な日本男児がグラビアアイドルを見せられても「いや吾輩はこのような色香に惑わされません」と顔を赤らめるようなもの(笑)
結局、周りからBizzare(おバカ・変人)に見られないよう気をまわしすぎて、矛盾を生み、やっぱりBizzareな発言者で終わるのでありました。。。尚、同じクラスに偶然ランビエール・ファンもいらっしゃるのですが、その方は下準備もあり、きれいなフランス語で発表。ランベールの演技同様の、静かでエレガントな芸術性~時にケガによる憂いを訴えつつ~、を見せつけたのでございます。ファン層のレベルの違いを見せつけられた思いでございました。
しかし、こんなダメなジョニ讃歌発表に甘んじるなんて、がんばったジョニさんに申し訳ありませんでしたワ!次の機会からはジョニの演技に負けない讃歌を謳うつもりです!でもジョニーの演技の真髄を表現するのはなかなか難しい・・・、と思いませんか?
フランスパンに毎日バターを塗ることで、”Zen;禅”の境地に達する、とまことしやかに考えるフランス人のごとく(映画Divaより)です。ジョニの芸術讃歌と共に生きることで、いつかEthieも救われるかもしれません。
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ところで先生はと言うと、盛り上がって見えてたのに、「でもフランスではフィギュアースケートはあんまり注目されてないんだ。だからジュベールも有名じゃない。日本ではみんなオリンピック見てるからスケート選手は有名だね。」って何気にフランス人的クールな雰囲気を醸し出してる。しかし・・・
Prof a dit: Alor, le Russe est mauvais perdant.(ところでロシアの選手は(プルシェンコ)負けても悪あがきしてたね)
って、やっぱりよく見てるじゃない、先生も(笑)。
先生にとっては、日本はやっぱり遠い異国。Le Japonにお住まいの今、TVで祖国フランスの選手を見て盛り上がらないわけがないですね。
これから<クワ・ド・ヌフ>では、出来ればフランスの話題にしてあげよう、と心に思いました。