Wednesday, December 31, 2014

2014年、驚きの演技は・・・浅田・小塚

<Hymnes au beau ange, johnny weir> いろいろあった2014年も、今はもうあと2時間足らずで終わろうとしています。今年TVで見たスケート大会では、2010年のジョニに次ぐ感動の演技がありました。私としては2件エントリーさせて頂きたく、ここに自身の備忘録として記しておきたいと思います。

#1
つい先日の12月末、開催された日本選手権大会の”小塚選手”の演技には目を見張りました。彼はこれで世界選手権への出場権を得ることができたわけです。
いつの間にこんなにコンポーネントが良くなってたのー?って驚かされました。なに気にジェレミーアボット流の男の色気ではないですか?!実はわたし、ジョニに見る斬新さも好きだったんだけど、一方、ジェレミーアボットのさりげない色気と丁寧な滑りもすごく気になっていたんですわ。

小塚選手の演技が良かった要因として、選曲(ボッチェリ♪)の良さ、またコレオグラフ(振付)のセンス、が大きいと感じました。この二つがあいまり、完全にシンクロして小塚君をして大人に育て上げた様な。。
気がつけば画面に食い入る私がいました、眼圧高く凝視して。ーーがしかし、この度は、ジョニの落雷に打たれたのとは違い、なんでしょう、ボッチェリの、魂に届く声を聞きながら、自分がまるでイタリアのマダムとなり、ゴージャスな毛皮のコートでも着てオペラを見に行ったような気分です。自身がパトロンでもあるかのような心地よさ。小塚君の成長の見届け人にさせられたみたいな感想です。

最後に小塚君が見せた、信じられないくらい直線的なガッツポーズ、(氷の上で滑りやすいせいか、ある意味、関節の固いおっさん的な動きに見えたけど)これも大いに感動的でしたし。
同じポーズをエキジビションでもやって見せてくれて、おちゃめでしたね。
ジェレミーアボットは引退と聞いているので、私としては今後もその流れを次ぐようにして発展して行って欲しいと思います。



#2
言わずと知れた、今年早々のソチオリンピックの浅田真央ちゃんのフリーの演技にとても感激しました。
小塚君と言い、16位から6位に巻き返した真央ちゃんといい、Ethieは逆境からのチャレンジが好きなんです。

小塚君以上に真央ちゃんは感情が出やすい選手かなと思いました。このときの真央ちゃんは本当に最後まで集中して(フランスの解説者もそう言ってます)いて、もう指の先まで良い緊張が保たれてて、神がかり的でした。この画像では角度が違うので写ってませんが、フィニッシュの直前の腕のさばき方には、自然発生的なパワーを感じさせられます。
こんな魂の演技、窮地に追い込まれたときだけでなく、それこそ女優としての演技力を磨いて、これからも演じ続けて欲しいと思います。

でも、自分を窮地に追い込むのも大変な作業ですよね。それこそ自分を削るようなものかもしれませんからね~。